コラム
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こんにちは。つねかわ内科・ハートクリニックです。
最近、「以前より疲れやすくなった」「歩くのが遅くなった」「体重が減ってきた」と感じることはありませんか?
その変化は単なる加齢ではなく、「フレイル」の始まりかもしれません。
フレイルは健康な状態と要介護状態の中間に位置する状態ですが、早めに気付き対策を行うことで改善が期待できます。今回は健康寿命を延ばすために重要な「フレイル予防」について解説します。
フレイルとは?
フレイル(Frailty)は「虚弱」を意味し、加齢に伴って心身の機能が低下し、病気や介護が必要になりやすい状態を指します。
フレイルになると、
- 転倒や骨折
- 入院
- 認知機能低下
- 要介護状態
- 心血管疾患の悪化
などのリスクが高まることが知られています。
一方で、早期発見・早期介入によって改善できることが大きな特徴です。
こんな症状はありませんか?
以下の項目に当てはまる方は注意が必要です。
□ 半年~1年で体重が減った(2~3kg以上)
□ 歩く速度が遅くなった
□ 疲れやすくなった
□ 筋力の低下を感じる
□ 外出する機会が減った
□ 人との交流が少なくなった
□ 食欲が低下している
□ 転びやすくなった
複数当てはまる場合はフレイルの可能性があります。
フレイル予防の3本柱
① 運動(筋力維持)
近年の研究では、筋力低下がフレイル進行の大きな要因であることが示されています。
特に下半身の筋力維持が重要です。
おすすめは
- ウォーキング
- スクワット
- 椅子からの立ち座り運動
- ラジオ体操
- 自転車運動
などです。
「少しきつい」と感じる程度の運動を週に数回継続することが理想です。

② 栄養(低栄養予防)
年齢とともに食事量が減る方が少なくありません。
筋肉を維持するためには十分なたんぱく質摂取が必要です。
意識したい食品は
- 魚
- 肉
- 卵
- 大豆製品
- 乳製品
です。
最近では高齢者において、過度な食事制限がフレイルを進行させる可能性も指摘されています。
生活習慣病の管理と低栄養予防のバランスが重要です。
③ 社会参加
実はフレイルには身体面だけでなく、
- 認知機能
- 心理状態
- 社会的つながり
も深く関係しています。
地域活動や趣味のサークル、友人との交流など、人とのつながりを保つことがフレイル予防につながります。
循環器疾患とフレイルの深い関係
循環器内科では、
- 高血圧
- 心不全
- 狭心症
- 心筋梗塞後
- 心房細動
などの患者さんを多く診察しています。
実はこれらの疾患とフレイルは密接に関連しています。
特に心不全患者さんではフレイルの合併率が高く、
- 再入院
- 転倒
- 要介護化
- 死亡率上昇
との関連が報告されています。
また、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を適切に管理することは、将来のフレイル予防にもつながります。
こんな時は医療機関にご相談ください
以下のような変化がみられる場合は、一度医療機関での評価をおすすめします。
- 体重減少が続いている
- 歩行速度が遅くなった
- 疲れやすくなった
- 転倒が増えた
- 食欲低下がある
- 筋力低下を感じる
- 外出機会が減った
- 心不全や心房細動など循環器疾患がある
背景に
- 心不全
- 不整脈
- 貧血
- 甲状腺疾患
- 栄養障害
- 認知症
などの病気が隠れていることもあります。
当院でできること
当院では、
- 高血圧
- 脂質異常症
- 糖尿病
- 心不全
- 心房細動
などの管理を通じて、健康寿命の延伸を目指しています。
また、
- 体重変化
- 筋力低下
- 運動習慣
- 栄養状態
なども含めて総合的に評価し、患者さん一人ひとりに合わせたアドバイスを行っています。
「年齢のせいかな」と思う変化の中に、改善できるフレイルのサインが隠れていることがあります。
気になる症状がありましたら、お気軽にご相談ください。
まとめ
フレイルは「防げる老化」です。
- 運動
- 栄養
- 社会参加
を意識しながら、生活習慣病や循環器疾患をしっかり管理することが健康寿命を延ばす鍵になります。
いつまでも自分らしく元気に過ごすために、今からフレイル予防を始めましょう。
