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2025.02.02

心電図異常 ST-T異常 異常Q波 R波増高不良 

前回コラムで心電図異常といっても色々あることを記載させていただきました。今回は具体的な話をしていこうと思います。詳しく書くと教科書のようになりますので、ざっくりとどのような疾患が疑われ、どのような検査をしていくかを説明していきます。

今回は「ST-T異常」「異常Q波」「R波増高不良」という異常についてです。これは心電図の形の異常で、疑われる病気は「虚血性心疾患」です。いわゆる「狭心症」「心筋梗塞」です。

動脈硬化で心臓を栄養する血管が細くなったり、血管が詰まってしまうことで心臓の筋肉が苦しがって出る心電図変化と思ってください。

心電図異常はあくまでも形だけで判断するので、心電図がおかしい=病気、というわけではありません。この心電図異常の場合はまずは心臓の超音波検査を行い、心臓の動きが悪くなっていないか調べます。本当に心臓の筋肉が悪くなっている場合は心臓のカテーテル検査を行って実際の血管の状態を調べることになります。

心臓超音波検査は外来検査なので、当クリニックでも当日施行することも可能です。心臓カテーテル検査は血管の中に管を入れて血管を染める検査になるので、病院を紹介することになります。

虚血性心疾患は命に係わる可能性がある疾患です。異常がなければよいですが、本当に異常があれば、治療をする必要があります。健診結果でこのような記載があった場合はぜひ受診してください。

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