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2023.02.08

心臓リハビリテーションについて

心臓リハビリテーション料は「厚生労働省が定めた施設基準を満たした施設において、対象となる疾患に罹患した患者に対してリハビリテーションを行った場合、治療開始から150日を限度として所定点数を算定する。ただしリハビリを継続することによって状態の改善が期待できると判断した場合は、150日を超えて算定できる」とあります。

当院ではリハビリ室の大きさ、スタッフの数から施設基準②を満たしています。

心臓リハビリテーション対象となる疾患は
1)心筋梗塞、狭心症を起こしカテーテル手術を受けた方
2)心筋梗塞、狭心症を起こし、バイパス手術を受けた方
3)弁膜症等で開心術を受けた方
4)大動脈弁狭窄症に対してカテーテル手術を受けた方
5)大動脈解離、大動脈瘤に対して血管内手術、もしくは人工血管置換術を受けた方
6)慢性心不全患者のうち、左室駆出率が40%以下に低下している、採血検査においてBNP>80もしくはNT-proBNPが400以上
7)下肢閉塞性動脈硬化症にて間欠性跛行を呈する方
になります。

1)-5)はお話を聞き、手術を受けた方なら適応になります。
6)については心臓超音波検査もしくは採血検査を行い適応があるか判断します。
7)についてはわかりにくいですが、要は歩いていると足が痛い、張ってくる等の症状がでて、しばらく休むと改善。また歩き出すと同じ症状が出ることを言います。

これらの基準を満たす方は150日以内の方は1月18単位、150日を超えた方は1月13単位まで算定が可能となります(1単位が20分で1250円となります)。
一度の診察に3単位行うのが一般的ですので、心臓リハビリテーションを行うには約1時間の時間と、3750円*保険負担分 3割負担の方は約1200円の費用負担がかかるとおもっ頂きたいです。

当院での運動療法の内容としては
1) ストレッチ
2) TRXを用いたサスペンショントレーニング
3) マルチファンクションを用いたレジスタンス運動
4) コグニバイクによる有酸素運動
になります。

一般的なトレーニングジムに通うと考えると少し高い、と感じられるかもしれませんが、その人に合わせた適切な負荷量を設定することで安全なトレーニングが行えるということと、通院するタイミングに合わせて行える、と考えると面倒くさくてジムに通えない方にもおすすめです。

TRXを用いて介護予防トレーニングも行いますので、興味がある方は気軽にスタッフに声をおかけください。

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