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2023.02.08

喫煙の危険性

「百害あって一利なし」と言われるタバコですが、健康面に関してはその通りと言えます。

厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイトによりますと、
「喫煙はがんをはじめ、脳卒中や虚血性心疾患などの循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や結核などの呼吸器疾患、2型糖尿病、歯周病など、多くの病気と関係しており、予防できる最大の死亡原因であることがわかっています。
また、喫煙を始める年齢が若いほど、がんや循環器疾患のリスクを高めるだけでなく、総死亡率が高くなることもわかっています。」とあります。

また同サイトによりますと禁煙の効果についても記載があります。
早く禁煙を始めるに越したことはないですが、何歳であっても遅すぎることはなく、50歳で禁煙すると、喫煙者と比べると6年寿命が延びるとも言われています。

当院では禁煙外来を設けています。以下の条件をすべて満たす方は保険診療で禁煙治療が受けることができます。
1) 直ちに禁煙しようと考えている。
2) 全部で10問の質問をうけ、ニコチン依存症と診断される。
3) 一日の平均喫煙本数×喫煙年数が200を超える ただし35歳未満は不要
4) 禁煙治療を受けることに文章で同意している
5) 過去1年に禁煙治療を保険診療で受けていない 
禁煙外来の標準的な治療プログラムは12週間で計5回の診療を行います。治療効果を測定するため、呼気一酸化炭素濃度測定を行います。治療としてはニコチンパッチや飲み薬での禁煙補助薬を用います。これらを使用することで禁煙成功率は3-4倍になると報告されています。
費用としては約2万円です(5回の診察、投薬量、検査料込)。高いな、と感じられる方がおられるかもしれませんが、1日1箱タバコを1か月吸った場合は500円*30日以上かかります。さらにはその後の喫煙が原因での病気になった場合のことを考えると、決して高くない自分に対しての投資だと思います。

ぜひ禁煙について考えられている方はお手伝いをさせていただければと思います。

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