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健康診断で「コレステロールが高い」と言われると、まず気になるのが食事ですよね。今回は患者さんからよく聞かれる「卵」と「お酒」について、最新の知見も踏まえて解説します。
■ 卵は控えたほうがいいの?
以前は「卵は1日1個まで」と言われていましたが、最近の研究では少し考え方が変わってきています。
卵には確かにコレステロールが多く含まれていますが、
食事中のコレステロールが血中LDLコレステロールに与える影響は、個人差が大きく、全体としてはそれほど強くないことが分かってきました。
むしろ重要なのは、
- 飽和脂肪酸(脂身の多い肉、バターなど)
- トランス脂肪酸(加工食品など)
といった脂質の質です。
👉 結論
卵は過度に制限する必要はありませんが、食事全体のバランスが大切です。
■ お酒、特にワインは体にいい?
「赤ワインは体にいい」と聞いたことがある方も多いと思います。
地中海食(野菜・魚・オリーブオイル中心の食事)では、適量のワインが含まれており、心血管疾患のリスクが低いことが知られています。
ただし重要なのはここです。
👉 ワイン単独が特別に優れているわけではなく、
食事全体(地中海食パターン)が健康に寄与している可能性が高い
また、お酒には以下の注意点があります:
- 飲み過ぎは中性脂肪を上げる
- 血圧上昇の原因になる
- 不整脈(特に心房細動)のリスク
👉 結論
飲むなら少量(日本酒1合、ワイン1杯程度まで)にとどめ、無理に飲む必要はありません。
■ 脂質異常症の食事で本当に大切なこと
細かい食品に振り回されるより、以下を意識することが重要です。
✔ 肉の脂より魚を増やす(EPA・DHA)
✔ 野菜・食物繊維をしっかり摂る
✔ オリーブオイルやナッツなど良質な脂質を使う
✔ 加工食品・揚げ物を控える
つまり、
**「何を減らすか」より「どういう食事パターンにするか」**がポイントです。
■ まとめ
- 卵は極端に制限しなくてよい
- ワインは「適量なら可」、ただし無理に飲まない
- 最も大切なのは食事全体のバランス
脂質異常症は、薬だけでなく日々の生活の積み重ねが大きく影響します。無理のない範囲で、長く続けられる食習慣を一緒に考えていきましょう。
