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2026.03.01

高血圧を「放置しない」ことが、将来の自分を守る

― 目標まで下げることに意味があります ―

「血圧の薬は飲んでいるから大丈夫」
そう思っていませんか?

高血圧は“サイレントキラー”。
症状がなくても、血管を少しずつ傷つけ、脳・心臓・腎臓に負担をかけ続けます。

大切なのは、「治療しているか」ではなく
**“目標血圧まで下がっているか”**です。


■ 日本人は血圧が十分に下がっていない?

報告によると、日本では治療を受けている方は多いものの、目標血圧を達成している割合は必ずしも高くありません。

海外では早期から併用療法を行い、より積極的に降圧する傾向があります。
一方、日本では比較的穏やかな治療が選択されることもあり、その結果、目標未達成の方が一定数存在します。

「薬を飲んでいる=安心」ではないのです。


■ JSH2025が示す家庭血圧の目標

現在は診察室血圧よりも、**家庭血圧(自宅で測る血圧)**が重視されています。

家庭血圧の目標(JSH2025)

  • 125/75mmHg未満
  • 合併症がある方では、より厳格な管理が推奨されることがあります

■ 目標まで下げると、何が良いのか?

ここが重要です。

🔹 SPRINT試験(米国)

高血圧患者を
・通常治療(収縮期血圧140未満)
・強化治療(120未満を目標)
に分けて比較しました。

その結果、強化治療群では

✔ 心筋梗塞
✔ 心不全
✔ 脳卒中
✔ 心血管死亡

上記疾患が約25%減少し、総死亡も約27%減少しました。


🔹 STEP試験(中国・60~80歳)

高齢者を対象に
・通常治療(140未満)
・強化治療(110~130目標)
を比較しました。

その結果、

✔ 心血管イベントが有意に減少
✔ 脳卒中も減少

つまり、高齢者であっても、適切に管理すればしっかり利益が得られることが示されたのです。


■ ただし「下げすぎ」は禁物

一方で、

  • ふらつき
  • 転倒
  • 脱水
  • 腎機能悪化

などの副作用にも注意が必要です。

そのため現在は、

「できるだけ低く」ではなく
“安全に目標を達成する”ことが大切とされています。


■ 高血圧は認知症・要介護にも関係

血圧が高い状態が続くと、

  • 脳卒中
  • 心不全
  • 腎障害

だけでなく、認知症リスクの上昇にも関係します。

血圧管理は、将来の要介護予防にもつながる重要な治療です。


■ 血圧管理は「将来への投資」

✔ 目標まで下げると、心血管イベントが減る
✔ 死亡率も下がることが示されている
✔ 認知症や要介護予防にもつながる可能性がある

だからこそ、

「少し高いけれど様子を見る」ではなく、
家庭血圧を確認しながら、適切な目標を目指すことが重要です。

当院では、JSH2025に基づき、
年齢・体力・合併症を考慮したオーダーメイドの降圧治療を行っています。

「薬は飲んでいるけど、本当に十分下がっている?」
そう思われた方は、ぜひ一度ご相談ください。

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