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2026.02.01

「お酒は百薬の長?」〜アルコールと健康寿命の関係を考える〜

日本には昔から「酒は百薬の長」ということわざがあります。
確かに一部の研究では、少量のワインなどのアルコールが心血管疾患(心臓病や脳卒中)リスクを下げる可能性が示されたこともあります。
しかし、最近の研究や健診データからは、アルコール摂取の影響について新たな知見も出てきています。


アルコールのメリット?少量飲酒の可能性と限界

過去の疫学研究では、 適度な量の飲酒(例えばワインを少し飲む程度)が 心血管疾患のリスクを低くする関連 が報告されています。これは、HDL(いわゆる“善玉コレステロール”)の増加やインスリン感受性の改善などが要因と推測されています。

しかし、こうした結果には注意点があります。

  • 観察研究では、飲酒者が他にも運動習慣があり健康的な生活を送っている可能性がある
  • 遺伝的背景を考えた研究では“飲酒そのものの効果”が否定的な可能性もある
    といった指摘もあります。
    つまり、アルコール自体が健康効果をもたらすかどうかは、確定的ではありません。

最近の知見:少量でも健康に影響が

近年の研究やデータでは以下のような点が報告されています:

✅ 血圧の上昇との関連

少量の飲酒でも、飲酒量が増えるほど血圧が上がる傾向が確認されています。これは、わずかな量でも血圧管理には影響する可能性を示唆しています。

⚠️ がんリスクの増加

世界的な保健機関や最新の報告では、アルコールは発がん性物質と分類されており、飲酒量が増えるほど様々ながんのリスクが高まるとされています。

⚠️ 健康寿命との全体的な影響

アルコールが健康寿命を延ばすという強い証拠は現時点では不十分で、むしろ飲む量が多いほど肺・肝臓・心血管系などへの悪影響リスクが高まる可能性が広く指摘されています。


では、“どれくらいなら安心?”という視点

厚生労働省や健康ガイドラインでは、一般的に

  • 男性 1日あたり純アルコール40g未満
  • 女性 1日あたり純アルコール20g未満
    をひとつの目安として提示しています。

これは大まかに

  • 缶ビール(500ml)1本弱
  • ワイン(グラス1杯程度)

に相当する量です。
ただし、これはあくまで リスクを少なくする目安 であり、飲酒による健康効果を保証するものではありません。


健康寿命を延ばすために大切なこと

アルコールだけで健康が決まるわけではありません。
健康寿命を保つために大切なのは、以下の習慣です:

  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • 良質な睡眠
  • 喫煙をしない
  • 定期的な健診を受ける

これらの積み重ねが、病気のリスクを下げ、健康寿命を延ばすうえでとても重要です。


最後に — 飲むか飲まないかはあなた次第

お酒には文化的・社交的な価値もあり、楽しみ方は人それぞれです。
ただし、最新の研究からは、

少量であっても完全にリスクがないとは言えない

という視点は大切になっています。
日々の健康を考えるなら、飲酒は「習慣ではなく楽しみのひとつ」ととらえ、量と頻度を意識することをおすすめします。

ご自身の健康状態や生活習慣、家族歴などを踏まえて、心配な点があればぜひご相談ください。

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