コラム

  1. HOME
  2. >
  3. コラム
  4. 誤嚥(ごえん)によるリスクと、今日からできる予防策について

columnコラム

2026.01.03

誤嚥(ごえん)によるリスクと、今日からできる予防策について

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

年末年始に特に話題になる事故として、「お餅を喉に詰まらせてしまう窒息事故」があります。
こうしたニュースをきっかけに、**「誤嚥(ごえん)」**について知っていただくことはとても大切です。


誤嚥とは?なぜ注意が必要なのでしょうか

誤嚥とは、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管に入ってしまうことをいいます。
誤嚥が繰り返されると、肺に細菌が入り誤嚥性肺炎を引き起こすことがあります。

実は誤嚥性肺炎は、日本における死亡原因の上位に挙げられており、
高齢者の肺炎の約80%が誤嚥性肺炎ともいわれています。

また、当院に通院されている方にも日頃からお伝えしていますが、

  • 転倒・骨折による入院
  • 誤嚥性肺炎による入院

これらをきっかけに、認知機能や運動機能が大きく低下してしまうケースは少なくありません。
そのため、元気に生活できている今こそ、予防がとても重要になります。


誤嚥を防ぐために、まずできること(食事の工夫)

誤嚥予防の第一歩は、**「誤嚥しにくい環境づくり」**です。

食事の際に意識したいポイント

  • 飲み込みやすい形状にする(刻みすぎず、まとまりのある食事)
  • 必要に応じてとろみをつける
  • 食事中に急に上を向かない
  • 背筋を伸ばし、安定した姿勢で食べる
  • テレビや会話に夢中になりすぎず、「飲み込むこと」に意識を向ける

こうした少しの工夫が、誤嚥のリスクを大きく下げてくれます。


食事以外で大切な「口腔ケア」

誤嚥予防では、食事以外の時間のケアも非常に重要です。

特に大切なのが、口腔内の清潔を保つことです。
歯磨きや口腔ケアを行うことで、肺炎の原因となる細菌の増殖を抑えることができます。

また、「しっかり噛めること」も重要なポイントです。

  • 入れ歯を使っていない
  • 入れ歯が合わず、噛みにくい
  • 食事に時間がかかるようになった

このような場合は、歯科や口腔外科への相談をおすすめします。
噛む力が保たれることは、誤嚥予防だけでなく、全身の健康にもつながります。


まとめ 〜いつまでも「食べる楽しみ」を大切に〜

誤嚥は、誰にでも起こり得る身近な問題です。
しかし、日々のちょっとした意識と工夫で、そのリスクは確実に減らすことができます。

  • 食事の形や姿勢を工夫する
  • 口腔ケアを習慣にする
  • 噛みにくさを放置しない

「いくつになっても美味しく、楽しく食べること」
それは、健康で長く自分らしく過ごすための大切な要素です。

気になる症状やご不安があれば、いつでもご相談ください。
当院では、誤嚥予防も含めた日常生活のサポートを大切にしています。

前のページへ戻る