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2025.06.08

【コーヒーと心臓の話】飲んでも大丈夫?心臓病との意外な関係

僕はコーヒーが大好きです。酸味が強いものよりも苦みが強いものが好みで、エスプレッソが特に好きです。

「コーヒーって心臓に悪いんですか?」という質問を患者さんからたまにいただきます。

確かに、カフェインが含まれているので「心臓に負担がかかるのでは?」と心配になる方も多いようです。
今回は、コーヒーと心臓の健康について、最新の研究や医学的な知見をもとに、わかりやすくご紹介します。


■ コーヒー=心臓に悪い? それ、ちょっと古い考えかもしれません

昔は「コーヒーは心臓に悪い」「動悸や不整脈の原因になる」といったイメージが強くありました。
しかし、近年の大規模な研究では、適量のコーヒーはむしろ心臓の健康に良い影響を与える可能性があることがわかってきています。


■ コーヒーの良いところ(※適量の場合)

  • 心臓病や脳卒中のリスクを下げる可能性
    → 1日に1〜2杯のコーヒーを飲む人は、まったく飲まない人に比べて、心疾患のリスクが少し低くなるという報告もあります。
  • 血管を広げ、血流を良くする作用
    → カフェインには一時的に血管を広げ、血圧を少し下げる働きもあると言われています。
  • 抗酸化作用がある
    → コーヒーには「ポリフェノール」という成分が含まれていて、体の老化や血管の炎症を抑える働きが期待されています。

■ 飲みすぎには注意!

とはいえ、コーヒーも“飲み方次第”です。以下の点に注意しましょう。

  • 1日3〜4杯までが目安(カフェイン量で約300mgまで)
    → 飲みすぎると、不眠・動悸・血圧の上昇を引き起こすことも。
  • 心房細動や頻脈のある方は、医師に相談を
    → 不整脈がある方は、カフェインで症状が強くなることがあります。
  • 砂糖・ミルクの入れすぎに注意
    → 健康のために飲んでいるのに、カロリーや糖分が多すぎると本末転倒に。

■ 結論:コーヒーは“ほどほど”に楽しめば、味方になる

コーヒーは、「1日1〜2杯、ブラックまたはミルク少なめ」で楽しむ分には、心臓にも優しい飲み物です。
大切なのは「体に合っているかどうか」。もし飲んだ後に動悸がしたり、眠れなかったりする場合は、控えるようにしましょう。

ご自身の心臓の状態に合わせて、適切な量でコーヒーを楽しんでくださいね。
気になる症状がある方は、いつでもご相談ください。


☕ワンポイント豆知識

コーヒーは「カフェインレス(デカフェ)」でもポリフェノールが含まれており、体に優しい選択肢としておすすめです!

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