コラム
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健康診断はきちんと受けていますか?病気の早期発見、早期治療のために年1回の健診は必ず受けていくことをお勧めします。かかりつけのクリニックや病院で検査してるからいいや、と言われる方も多いですが、その科の特色もあり、そこで行われる検査ですべてを網羅しているわけではないです。広く浅く調べてもらえる人間ドックや特定健診はとてもいいと思います。
もちろん、健診は受けただけでは不十分です。結果が何も異常がなければいいですが、精査を勧められた場合はその項目に適した科へ受診することがいいと思います。
当院は内科、循環器科ですので、血圧、脂肪、コレステロール、血糖、そして心電図異常で引っかかったらぜひ受診していただければ、と思います。
さて健診心電図の結果ですが、正常であればいいですが、所見がある場合は、いろいろなことが書かれています。実は同じ疾患で見られる心電図変化なのですが、様々なパターンがあるので、受け取った側としてはよくわからないですよね。ですから、心電図異常で受診される方の大半を僕はざっくりと以下に分類してます(本当にざっくりです)。
- 1)虚血性心疾患:ST-T異常 異常Q波 平坦T波 R波増高不良 左脚ブロック
- 2)不整脈:上室性期外収縮 心室性期外収縮 心房細動 徐脈 頻脈 房室ブロック
- 3)弁膜症、心筋症:左室肥大
- 4)その他:左室低電位 ブルガダ心電図 QT延長 WPW症候群
この分類に応じて二次検診としての検査を提案させていただいています。検査しないでもいいような軽微な異常の場合も希望があれば各種検査をしていただくことも可能です。
個別の異常所見については次回以降でさせていただく予定です。
繰り返しになりますが、健診を受けないと病気に気が付かないこともあります。また受けただけで放置してしまっては受けた意味がありません。受診していただければ、治療の必要性を含めてお話させていただきます。