コラム
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「あなたは血圧が高いです。血圧をきちんと測ってくださいね」
こういわれてすぐに血圧をきちんと測れればよいですが、「いつ測ればいい?」「手首の血圧計だから正確じゃないのでは?」「毎日なんで測れねーよ!」いろいろ疑問が出てくると思います。
日本高血圧学会ではこのような推奨文を載せています。ここまでやってくれれば非常に正確な血圧測定ができると思います。できる方はやってください。何も言うことはありません。
ただ、これは僕個人の意見ですが、毎日こんなことやってる暇ねーよ、というのが本心です。そもそも血圧を測る習慣がない方には、こんな高いハードルを設置する必要はないと思います。理想を言えば毎日、同じ時間に測れればいいですが、僕は今まで患者様には「週1回にでいいから、血圧を測って大体の平均の値を診察の時に教えてくださいね」とお話してます。
どこで測ったっていいです。いつ測ったっていいです。自分の大体の平均値をまず覚えましょう。それが135を超えてれば治療を考え出す値だと思ってください。
当クリニックでは待合室には血圧計は置いてありません。僕は、血圧は自分で測りたい、というスタンスなので。ただ、診察室での血圧は通常時より上昇することが多いです。「あなた、血圧が高いね、薬飲む?」と言われたとき、「家で血圧測るとだいたい120台だよ」と言ってもらえれば、「じゃあOKだね」となります。これが家で血圧測っていないと、降圧薬が始まる(もちろん悪いことではないんですが)ことになります。
あくまでも僕の考え方なので、当クリニックにおいてのみのルールですが、参考になれば幸いです。