運動療法には「有酸素運動」「レジスタンス運動」「ストレッチング」があります。

当院で行える有酸素運動は、エルゴセレクト200を用いての自転車エルゴメータ法です。

自転車をこぐ、というのは立派な有酸素運動です。

負荷量を変えることで低強度から高強度まで行うことが可能ですし、自転車が固定されており、下肢筋力が弱った方でも安全に行えます。

さらに当院ではコグニバイクプラスを導入しています。この機械は有酸素運動を行いながら、かつ、認知機能トレーニングも行える機器です。通常のエルゴバイクと異なり、ユニバーサルデザインを採用しており、安全に乗り降りができます。負荷量に関しても550wまでの負荷がかけれ、十分なトレーニングが可能です。

レジスタンス運動についてはマルチファンクション5350を導入しています。

この機器はプッシュアッププルダウン・チェストプレス・レッグエクステンションカールを組み合わせたマシンです。上背部・胸部・肩関節周辺の筋肉・大腿四頭筋・ハムストリング筋のエクササイズを目的としています。

筋肉量が増えることで、日常生活の質の向上が得られます。

特に高齢者の筋肉量低下はフレイル　サルコペニアとなり、結果介護が必要な状態になります。筋肉量維持のためにもレジスタンス運動を行うことは重要です。

けがを予防し、関節の可動域を増やすためにもストレッチングも重要です。

当院ではTRXサスペンショントレーナーを導入しましています。

2本のつり下がったストラップを用いて、体のどこかが必ず床についた状態で運動を行います。重力や体重を負荷とするので、安全に強度を変えつつ、アスリートから高齢者までの運動をアシストすることができます。

さらには介護予防プログラムも導入しているので、日常生活の機能改善にも使用することができます。

これらの機器を用いて適切な負荷をかけることで、動脈硬化を起こしにくい体作りを皆様に提供できればと思っております。