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2023.02.08

むくみについて

むくみというのは皮膚の下に余分な水分がたまった状態をいいます。
体の水分のバランスが崩れることでむくみは起こりますが、原因は以下のものに分類されます。
1) 血管圧の上昇(血圧が高い、血管内の水分が多い、流れが悪い等)
2) 血管内の濃さ(栄養状態が悪く、血管外に水が逃げてしまう等)
3) 血管壁の水の通りやすさ(感染症等)

また原因によっては全身がむくむ場合、局所がむくむ場合に分かれます。
全身の場合は、心不全や腎不全といったものが多いですし、局所の場合は深部静脈血栓症等局所の血流障害やリンパ管の機能低下で起こることが多いです。例えば、やけどはその部分に水ぶくれができますが、これも組織が死んだことで、局所の栄養障害が起こった、と考えるとわかりやすいですね。
立ち仕事をした後で夕方足が腫れた、という経験をされた方は多いと思います。
これも立っていることで足の血液が心臓に戻ってこない(立っているから下向きに圧力がかかりますので、戻りにくくなるんです。血流障害とは違います)ことが原因で、これは病気ではありません。寝るときに足を上げたり、弾性ストッキングを着用することで改善が期待できます。

心配しないといけないむくみは、下記のものになります。
1) 体重が増えてくるとともにむくみが増えてくる
2) 体重が減ってくるとともにむくみが増えてくる
3) あまり動いていない方の片方の足が突然はれる 痛みが出る 赤くなる

これらは心臓、腎臓が悪い、癌がある、静脈血栓症がある、感染がある等放置していくと命にかかわる状態になりえる可能性があるので、受診することをお勧めします。

当院スタッフでは弾性ストッキングコンダクターの資格をもっており、むくみについてもぜひ気軽に相談いただければ幸いです。

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